わかるえらべる生命保険

生命保険、生命保険会社を解説&比較。生命保険を選びやすく。

医療保険の11の比較ポイント、解説とおすすめ

スポンサーサイト

医療保険の比較ポイントを解説します。
長いので、面倒な方はまとめ表がありますのでそちらに飛んでください。
詳しく知りたい項目だけ読むこともできます。


目次


比較する医療保険

以前の記事で、医療保険とはどういうものかをまとめました。

一口に医療保険といっても、いろいろな種類がありますが、この記事では、病気やケガによって入院、手術をした時に給付金を受け取れる、いわゆる普通の医療保険について、比較のポイントと筆者のおススメを整理していきます。
がん保険は、がんに特化した医療保険ですが、この記事では、がん保険は対象外として、どんな病気でも治療の中で給付金が受け取れる医療保険について整理していきます。

比較にあたっての心得

比較ポイントを書いていきますが、結構数が多いので、まず基本となる考え方、心得を押さえておきましょう。

保険は小さくかける。なんでも保険でカバーしようとせず、負担の大きいイベントに保険をかける。

保険は、平均的に健康な人は損をするようにできています。
医療保険で言えば、保険は、基本的に病気が多かったり事故にあったりして大きく治療費がかさむ場合をケアするためのものだからです。
ですから、なんでも保険でカバーしようとすると、結果的に損が膨らんでしまいます。
保険は小さくかけることが基本です。

しかし逆に、自分が平均よりも病気がちになった場合、保険は強い味方になります。
将来の自分の体調はわからないことを念頭に置きつつ、保険をうまく使っていくことが大切です。

保険金額を大きくする代わりに、保険金額を小さくしてそれで浮いた分を貯蓄する、保険で足りない時は貯蓄からも使う、と考えると、保険を小さくかけることができるでしょう。

実際に保険料を試算して、カバーするリスクとのバランスを取る

しかし、単に最小限と言っても、人によってまた時と場合によって「最小限」の考え方は違います。
足りない分は貯金で補うのが「最小限」という考え方、貯金は崩さずに対処できるのが「最小限」という考え方、両方あり得ます。
「最小限」というだけでは、考え方としては足りません。

そこで、保険料とカバーするリスクのバランスも合わせて確認することが大事です。
この後の比較ポイントは、それぞれの選択で保険料が変わってきます。
しかし、保険料が大きく変わるポイントとあまり変わらないポイントがあります。
それらのポイントは、実際に保険料を試算してみないとわかりません。
いろいろと試算しながら、カバーするリスクと、それにかかる保険料を天秤にかけて考えていくことが大事です。

単に保障を削っていざというときに役に立たない不十分な保険になってしまっては意味がないですから。

医療保険の11の比較ポイントとおすすめ

2つの心得を押さえたところで、比較ポイントを押さえていきます。

それぞれのポイントには一長一短ある場合がほとんどですが、単に「一長一短あります」では結局決めにくいですから、長所短所説明した上で、「おすすめはこれ!」とばっさり斬って参ります。
人によって経済状況、考え方は違うものですから違う結論があっても良く、だからこそいろいろな保険があるのですが、まずはおすすめを参考にしてみてください。

1.保険料は安い方がいい?

まったくもってその通りです。
ただし、以下に書いてある10のポイントが全て同じであれば、です。

同じでない場合は、簡単に保険料を比べられません。
それぞれのポイントが、保険料の高い安いに関わってきます。
でも、自分が不要なポイントで無駄に保険料が上がってしまっているとしたら残念ですよね。

各ポイントが、自分の医療保険に対するニーズに合っているか、見ていきましょう。

2.入院日額はいくらがよいか?

5000円から1万円がおすすめです。
どちらかにしろと言われれば、5000円で良いでしょう。

理由は、

  • 5000円〜1万円でおおむね対応できること
  • 多すぎる医療保険は無駄になってしまう場合が多いこと
  • がん保険などを併用する場合、入院日額が高くなりすぎること

です。

入院したときに、1日あたりいくら給付金を受け取れるかが、入院日額です。
では入院すると1日あたりいくらかかるのでしょうか。
住友生命サイトに情報がありました。
入院費用は1日あたりどれくらい必要?|役立つデータ公開中!|住友生命保険

入院1日あたりの自己負担平均 14,329円

結構かかりますね…。

しかし、内訳が書いてあります。
内訳は以下の通りです。

平均的な医療費の自己負担額 5,305円
食事代 1,380円
差額ベッド代の全国平均 6,144円
家族の交通費、食費等にかかる費用 1,500円

『住友生命 すぐに役立つみんなのデータ集』

つまり、差額ベッド代を除けば8,000円ちょっとということです。
差額ベッド代は自分で個室を希望した際にかかる費用ですから、必ずしもここを保険で準備しておく必要はありません。
病状や家族との会話を優先するために個室を希望したい場合もあるでしょうが、そのときは貯蓄から出す心づもりでいればよいのです。

入院日額は、保険料にそのまま響きます(入院日額を2倍にすれば、保険料はほぼ2倍になります)。
医療保険で足りない部分は、貯蓄でも対応するつもりでいるとよいでしょう。
入院日額を1.5万円ではなく1万円や5000円にするかわりにその分を貯蓄するイメージでいれば、1日6000円程度の差額ベッド代は十分支払える金額です。

また、一般的な(どんな病気や怪我にでも使える)医療保険に追加してがん保険にも入るような場合、医療保険の方を日額5000円程度に抑えておくことで、過剰な保険にならないで済みます。

3.保険期間は定期型か終身型か?

保険期間は、終身型がおすすめです。
終身型の場合、保険料は一生涯上がりません。
定期型の場合、保険期間が終わったときに更新があり、そのときに保険料が上がります。

終身型をオススメする理由は、以下の通りです。

  • 高齢になって入院手術のリスクを感じ始めたとき、保険を続けたい一方で、保険料が大きく上がってしまっていて負担が大きい
  • トータルでは保険期間が終身のほうが保険料が少なくて済む場合が多い

定期型の場合、例えば10年ごとに保険料を見直します。
加入時は若いため、病気も少なく保険料が安いです。
しかし10年後、保険料が上がります。
これによって、いつのまにか保険料の負担が大きくなってしまいます。

試算してみましょう。
ネットで簡単に見積もりが取れて定期医療保険を扱っている、アクサダイレクト生命のサイトを使わせてもらいます。
生命保険料見積もり | ネット生保のアクサダイレクト生命保険

入院日額は、5000円にします。保険料払込期間は、保険期間と同じ(全期払)です。

加入年齢(男性) 保険料(月払、円)
30 840
40 960
50 1,480
60 2,940
69 4,980

(70歳では加入できず見積もりできませんでした)

特に60歳以降の保険料の上がり方が大きいですね。

比較として、同じアクサダイレクト生命で終身医療保険も見積もりを取ります。
生命保険料見積もり | ネット生保のアクサダイレクト生命保険

こちらも、入院日額5,000円です。

加入年齢 保険料(月払、円)
30 1,220

保険料総額を比べてみましょう。
今30歳だとして、控えめに70歳まで入るとします。
終身型は簡単で、
1220(円)*12(ヶ月)*40(年)=59万円
となりました。

定期型はちょっと計算が面倒ですのでエクセルを使って、・・・75万円となりました。
結構差がありますね。

しかし、定期型にもメリットがあります。
医療保険は変化が早いので、10年後にはより安かったりニーズにあった保険が販売されている可能性があります。
そのときは、健康ならば、定期型のほうがより簡単に乗り換えることができます。
終身型のほうが、より将来の分まで保険料を先払いしている形なので、保険を乗り換えるときのデメリットが大きいからです。

乗り換え時の注意点は、「健康でないと乗り換えできない」ことです。
病気になってしまった場合、仮にほかに魅力的な医療保険があっても乗り換えることはできず、現在加入している医療保険を更新して、高い保険料でも払い続けることになります。

え、高いなら保険をやめればいいじゃないかって?

いえ、それはきっとできませんよね。
だって一度病気になって、自分の健康に自信がない状態でしょうから。

4.保険料払込期間は保険期間と同じにする(全期払)?保険期間より短くする(短期払)?

3.で触れたように、保険期間は終身型と考えます。
年齢40歳未満:終身払込でも短期払込でもOK
年齢40歳以上:終身払込がおすすめ
基本は終身払込と思っていてよいということです。
なお、短い期間で保険料を支払いきること(短期払)にした方が、1回の保険料は高くなります。

終身払込がオススメの理由は、何と言っても1回の保険料が安くなることです。
保険料が安いのは、現役のときでも引退後でもありがたいことです。

特に40歳以上の場合、短期払込では保険料が高くなりやすいです。

実際に保険料がどのくらい違うか、今度はチューリッヒ生命の終身医療保険で試算してみます。
チューリッヒ生命 終身医療保険 保険料見積もり

入院日額は5,000円、入院給付日数は60日にしました。

加入年齢 保険料払込期間 保険料(月払、円)
30 終身払 1,597
30 60歳払込満了 2,452

今度は40歳加入で試算します。

加入年齢 保険料払込期間 保険料(月払、円)
40 終身払 2,167
40 60歳払込満了 3,941
40 65歳払込満了 3,182
加入年齢 保険料払込期間 保険料(月払、円)
45 終身払 2,162
45 65歳払込満了 4,247

30歳加入の場合、60歳払込満了で2,452円です。
40歳で同じように60歳払込満了にすると3,941円と高すぎるので、現役ぎりぎりの65歳に設定すると3,182円となりました。
45歳で65歳払込にすると、4,000円を超えて負担になりやすい金額になってきます。
ここから、40歳以上の場合は終身払込一択としました。

なお、短期払込は保険料は高いですが、以下のメリットがあります。

  • 高齢になってからの保険料の支払いがない
  • 長生きするほど短期払のほうがお得

確認するため、今度は保険料総額を比較してみましょう。
最初に挙げた30歳加入、日額5000円の例です。
60歳払込満了のほうは、60歳で払込が終わっていますから、何歳まで生きても保険料総額は変わりません。

いつまで生きる 終身払の保険料総額 60歳払込満了の保険料総額
70 77万円 89万円
80 96万円 89万円
90 115万円 89万円

上の表をもう少し細かく見ると、78歳まで生きれば短期払が有利です。
平成28年のデータ(厚生労働省)によると、30歳の人の平均余命は、51.63年でした。
つまり、現在30歳の人は平均で81〜82歳まで生きると考えられます。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life16/dl/life16-02.pdf

その点をふまえると、保険料が安く抑えられる20〜30歳代では、短期払込を選ぶのも良い選択です。

5.入院給付金を受け取るのに必要な入院期間は何日?1回の入院で5日分などまとまった給付金があるものがよい?

入院給付金の受け取りに必要な入院期間は、5日など長めのもので十分ですが、1日あるいは日帰り入院からでもかまいません。
つまり、こだわる必要はありません。
また、1日の入院で5日分などまとまった給付金は不要です。

短い入院期間に対して給付金が支払われない期間を免責期間、または不担保期間と言います。

免責期間が5日など長いほうがよい理由は、以下の通りです。

  • 免責期間が長いほうが一般的に保険料が安い。
  • 1日などごく短期の入院では医療費も給付金も少ないので、請求するだけ手間になる。

しかし、長い免責期間の医療保険は今は少ないため、長い免責期間にこだわると、医療保険を選ぶ範囲が必要以上に狭くなってしまうおそれがあります。
結局のところ保険料が高いか安いかで選べば良く、免責期間の長さにこだわる必要はありません。

昔は入院5日目から入院給付金が支払われるといった医療保険がたくさんありました。
今は少ないです。人気がないのでしょう。
ですので、給付金の受け取りに必要な入院期間は、1日あるいは日帰り入院からというのが普通になりました。

また、最近は1日の入院で5日分の給付金が出る医療保険が出てきました。
1日の入院で多額の費用がかかることは考えにくいので、これは不要と考えて良いです。
手術を行ったら費用がかかりますが、それに対しては手術給付金が別に受け取れますから、気にする必要はありません。

6.給付限度日数は何日?

ここでの給付限度日数は、1入院あたりの給付限度日数のことです。
30日、60日、120日などから選べる場合が多いです。
給付限度日数は、120日をおすすめします。

理由は、

  • 30日や60日でほとんどの入院がカバーできるが、それをはみ出す場合もある。はみ出した場合の負担は大きい。
  • 給付限度日数を増やしても保険料はさほど上がらない

です。

入院日数の構成を見てみましょう。
入院日数は、30日以内が87.1%、3ヶ月以内が98%となっています(精神疾患は含まない)。

入院日数構成割合
厚生労働省 平成26年(2014)患者調査の概況より

これを見ると、30日以内で87%強、60日以内で(直接の数字はありませんが)90%以上の入院をカバーしきれることになります。
そう考えると、30日や60日で十分にも思えますが、60日を超えた場合、費用はかかるものの、そこに対しては給付金は出ないことになります。
起こる確率が低くても、それが経済的にダメージが大きいならば保険をかけておくというのは保険の目的そのものですから、よくよく考えるべきです。

ただし保険は最小限に抑えるべき、というご意見はごもっともで、最初に記載した通りですが、それも保険料次第です。
実は、この給付限度日数を増やすというのは、保険料にあまり効きません。給付限度日数を倍にしても、保険料の増え方は小さいです。
保険料が大して上がらないのであれば、給付限度日数を増やすのは十分に合理的です。

では、試算してみます。
さきほどから使わせてもらっているチューリッヒ生命で試算を行います。
お見積りシミュレータ

加入年齢 保険料払込期間 給付限度日数 保険料(月払、円)
30 終身払 30 1,557
30 終身払 60 1,597
30 終身払 120 1,647

いかがでしょうか。
給付限度日数を30日から60日や120日にしても、保険料は40円(3%)や90円(6%)しか上がりません。
これが、給付限度日数は長く取っておいたほうがいい理由の2番目です。
保険料があまり変わらないことを踏まえると、入院が想像以上に延びてしまった時の保険はかけておくのがよいのです。

360日など、より長期の給付限度日数が選べる保険もあります。
そこまで入院が続くことはほとんどないです(入院の1%程度)が、続いた場合の負担が大きいのは確かです。
これも保険料とのバランスで決めるのが良いでしょう。

7.死亡時の給付金がある?必要?

死亡時の給付金は、不要です。
理由は、死亡に対する備えが必要ならばほかの死亡保険でかければ良いからです。

医療保険は治療目的、と目的を分けたほうがシンプルでわかりやすくなります。

8.解約返戻金がある(無解約返戻金型)?

普通、契約途中で保険を解約すると払い込んだ保険料のうち一定の額が戻ります。これを「解約返戻金」といいます。
医療保険によっては、この解約返戻金が一切ないものがあります。これを「無解約返戻金型」などと呼びます。
解約してもお金が一切戻ってこないわけで、その分損になります。
その代わり、無解約返戻金型の保険は、保険料が安く設定されています。

結論としては、解約返戻金はないものがよいです。

理由は、

  • 保険料が安い
  • 解約時に返戻金がないものの、最低限で加入していれば保険料負担は小さいので、保険料が払えない心配は少ない

です。

医療保険は少額で入ることです。
そうすれば、保険料が払えなくなって解約するケースというのはそうそう考えなくてよくなります。
そうすることで、解約返戻金のない保険で問題なくなります。

9.健康給付金(健康還付金)がある?あったほうがよい?

健康給付金(健康還付金)は、不要です。
その分貯蓄に回してください。

理由は、

  • 健康給付金(健康還付金)付きの医療保険は、普通の医療保険と貯蓄を同時に行なっているのと同じ
  • しかし、貯蓄と違い解約時のペナルティが大きいなど、簡単に引き出せないデメリットが出てくる
  • 強制的に貯蓄したいなどで保険で貯蓄したい場合は、学資保険や養老保険など、より貯蓄に適した保険がある

です。

健康給付金付きの医療保険は、保険料がその分高いです。
健康給付金分を自分が払って貯蓄しているのですから当然です。

健康給付金があったほうがお得感があっていいという考えもありますが、保険で貯蓄する場合、解約時のペナルティがあるので注意が必要です。
特に契約後短期間で解約する場合は解約返戻金が小さくなります。

また保険の貯蓄機能が役立つ一つに、「強制的に貯蓄させられる」というものがあります。
保険料が、自動的に、一定額引き落とされ、簡単に解約できないことを利用するのです。
しかしこの場合、より貯蓄に適した保険が保険があります。
学資保険や養老保険といったものがその代表的なものです。
保険で貯蓄することを考える場合、そちらを使うのが得策です。

ちなみに、所得から生命保険料の一部が控除される「生命保険料控除」という制度があります。
医療保険は、そのうちの「介護医療保険料控除」の対象となりますが、健康給付金(健康還付金)付きの医療保険においては、健康給付金部分は保険料控除の対象とならないので注意が必要です。
保険料控除の分得する、とはなりません。

Q 4 メディカル Kit R の保険料は生命保険料控除 (介護医療保険料控除)の対象になるの?
メディカルKit Rの保険料のうち、同じ条件で ご契約された場合の東京海上日動あんしん 生命の健康還付特則が付加されていない医 療保険の保険料相当額が、生命保険料控除(介護医療保険料控除)の対象となります。(後略)
メディカルキットR 契約概要/注意喚起情報 兼 パンフレット

10.査定で引っかかって加入できない人向けの保険は(引受基準緩和型・無選択保険)?

普通の医療保険には診査や告知で入れない場合に検討します。
自分が加入できる中で、なるべく診査の厳しい保険が保険料が安い可能性が高いです。
ただし、本当にどこが安いかは、複数試算をして検討すべきです。

引受基準緩和型や無選択保険は、過去大きな病気の経験がない場合は関係なく、また保険料や補償内容の幅が広いため、ここでは深く触れません。

簡単に書きますと、無選択よりも引受基準緩和型が安く、引受基準緩和型の中でも診査の厳しいものが安くなる傾向があります。
ただし、本当にどこがやすいかは実際に保険料を試算してみないとわかりません。

引受基準緩和型や無選択保険は、一般の医療保険に比べ保険料が高くなります。
その分、保険会社間で保険料の差がつく可能性もあります。
面倒かもしれませんが、複数の保険料試算をすることが大事です。

11.ネット?保険代理店?保険会社営業社員?どこから加入する?

ネットで大まかに保険料や補償内容を確認した後で、保険代理店を活用するのがよいでしょう。
その上で、ネット含め良いと思う医療保険を選択してください。


理由は、

  • ネットは比較が容易で安い場合が多いが、ネットで試算できない・加入できない保険会社もある
  • 代理店で不明点を解消できる(重要)
  • 営業社員より広範囲の保険会社を比較検討できる
  • ネットだけで決めるには、医療保険は高い買い物である

です。

価格.comからネットで医療保険の保険料が試算できる会社は、以下の20社でした(価格.com - 医療保険 比較・見積もり|あなたの保険選びをサポートしますから)。
アクサ生命、アフラック、SBI生命、オリックス生命、東京海上日動あんしん生命、チューリッヒ生命、T&Dフィナンシャル生命、アクサダイレクト生命、ライフネット生命、FWD富士生命、楽天生命、マニュライフ生命、三井住友海上あいおい生命、メットライフ生命、メディケア生命、朝日生命、ネオファースト生命、損保ジャパン、日本興亜ひまわり生命

多いですが、ない会社も見られます。
対して大手保険代理店の一つ保険の窓口は、生命保険会社で27社と提携しているとあります(
取扱保険会社|ほけんの窓口【公式】|保険比較・見直し・無料相談)。
代理店の方がより多くの保険会社から選ぶことができます。

また、代理店ではプロが保険を提案してくれますから、不明点をその場で解消できます。
ネットではそうはいきません。
知らない単語、他の選択肢があるかないか、その場合の保険料の変化、全て自分で確認する必要があります。
これはなかなかつらい作業です。
契約においても、細かい条件をその場で確認できます。
これはネットにはない、強力な代理店のメリットです。

また、生命保険会社の営業社員を使って契約するという手もあります。
ただ、その社員が所属している保険会社の保険しか扱えないため、先に保険商品が決まっている場合や、ひいきにしている保険会社(営業社員)がある場合を除いては、営業職員を使うメリットは小さいでしょう。

とはいっても、医療保険は少額でよいという考え方です。
少額の保険料に対して代理店までわざわざいくのは面倒だ、と感じる場合もあるでしょう。それももっともです。
その場合は、ネットで調べて、ランキングなどで上位のものを2〜3個確認して選択することも考えられます。
保険についてよく知っていればそれも良いでしょう。
そんな手間をかける必要もないほど少額である(と感じる)場合もあるでしょう。
ただし、例えば契約時に30歳で月2000円程度でも、終身では100万円を超えてくるので、直感的に感じるよりも高い買い物になります。ご注意ください。

まとめ

医療保険の比較にあたっての心得

小さい保険を、保険料とカバーされるリスクのバランスをとりながら選択しましょう。

スポンサーサイト


比較ポイントとおすすめ

ポイント 保険料への影響 バッサリおすすめ
保険料 安い方がいいが、以下の10ポイントを考慮して
入院日額 ほぼ比例して上がる 5000円
保険期間 終身だとずっと一定 終身
保険料払込期間 終身はが平均以上に長生きすると損だが安い 終身
免責期間 ないと高い あったほうが良いがこだわらない
給付限度日数 長いと少し上がる 120日
死亡給付金 あると上がる 不要
解約返戻金 あると上がる 不要
健康給付金 あると上がる 不要
引受基準緩和型、無選択 診査が厳しいほど安い傾向 複数試算(ここでは深掘りしません)
加入の仕方 ネット、代理店は比較しやすい ネットで予備調査から代理店

以上、医療保険の比較ポイントでした。

医療保険加入にあたっては、特約をどうするかというのも考えるポイントです。
また、まだ加入していない場合は、がん保険も同時に検討するのが良いでしょう。
特約やがん保険については別にまとめたいと思います。