医療保険とは
医療保険の定義
医療保険とは、病気、ケガ、病気やケガによる障害、それらに対する治療を受けたときに、定額(1万円など)か、かかった費用分(実損填補と言います)をもらえる保険のことです。
出産、不妊治療、介護、骨髄提供も対象になる場合があります。
第三分野保険とも呼ばれます。
保険業法から抜粋します。
4.生命保険業免許は、第1号に掲げる保険の引受けを行い、又はこれに併せて第2号若しくは第3号に掲げる保険の引受けを行う事業に係る免許とする。
一 (死亡保険についての記載なので筆者省略)
二 次に掲げる事由に関し、一定額の保険金を支払うこと又はこれらによって生ずることのある当該人の損害をてん補することを約し、保険料を収受する保険
イ 人が疾病にかかったこと。
ロ 傷害を受けたこと又は疾病にかかったことを原因とする人の状態
ハ 傷害を受けたことを直接の原因とする人の死亡
ニ イ又はロに掲げるものに類するものとして内閣府令(筆者:下の施行規則を参照)で定めるもの(人の死亡を除く。)
ホ イ、ロ又はニに掲げるものに関し、治療(治療に類する行為として内閣府令で定めるものを含む。)を受けたこと。
(保険業法第3条)
第4条(疾病等に類する事由)
法第3条第4項第2号ニに規定する内閣府令で定める事由は、次に掲げる事由とする。
一 出産及びこれを原因とする人の状態
二 不妊治療を要する身体の状態
三 老衰を直接の原因とする常時の介護を要する身体の状態
四 骨髄の提供及びこれを原因とする人の状態
(保険業法施行規則)
医療保険というと入院したら1日あたり◯◯円、手術したらその10倍や20倍、というものが一般的ですが、他にもいろいろな状況で給付金が出るものがあります。
- 通院したら
- がんと診断されたら
- 抗がん剤や放射線治療を受けたら
- 先進医療治療を受けたら
- 要介護状態になったら
- 出産したら
- 不妊治療を受けたら
などです。
生命保険会社、損害保険会社、どこで扱っているの?
医療保険は、生命保険会社、損害保険会社のどちらでも取り扱いがあります。
どちらがいいということはありませんが、生命保険会社の取り扱いのほうが多いです。
また、医療保険の中でも、亡くなった時の保険金(死亡保険金)が支払われるものは、生命保険会社でしか取り扱うことができません。
逆に言うと、損害保険会社の扱う医療保険には死亡保険金はありません。
死亡時に保険金が給付される保険は第一分野保険とも言われ、生命保険会社でしか扱うことができないからです。
それに対して、自動車保険などの損害保険は第二分野保険、医療保険を第三分野保険と呼ばれます。
次の記事で、医療保険の比較ポイントを解説する予定です。